フィルム写真を続ける者にとって、近年の価格高騰は避けて通れない問題だ。かつては気兼ねなく使えていたトライXも、今ではシャッターを切るたびにコストを意識する存在になってしまった。
その対策として、今回試したのがMARIXのISO400長巻フィルムである。比較的手頃な価格から注目を集めているフィルムだが、インターネット上では「実効感度は400も出ていない」「実際にはISO200〜250程度ではないか」といった感想を多く見かける。
ある程度は予想していたものの、実際に使ってみると確かにその印象は強い。400として扱うにはやや心許なく、個人的にも200〜250あたりで考える方が自然に感じられた。
現像には自家調合のD23を使用した。描写との相性は悪くなく、粒状感や階調も比較的穏やかで扱いやすい印象を受けた。突出した個性というよりは、実用性に重きを置いたフィルムと言えるかもしれない。
次はMARIXのISO200フィルムも試してみたいと思う。公称感度と実効感度の差がどの程度なのか、そしてどのような描写を見せるのか興味がある。


